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イン・ザ・メガチャーチ

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イン・ザ・メガチャーチ

イン・ザ・メガチャーチ

2026/05/09

連休中に、今年の本屋大賞をとった「イン・ザ・メガチャーチ」を読みました。ネタバレにならない範囲で私が思ったことを今回のブログに記します。

本書は、なぜ人は「推し活」(ファンダム)を通じて他者とのつながりや生きがいを見出そうとするのか、考えるきっかけになりました。本タイトルにある「メガチャーチ」は「大規模な礼拝施設」ですが、本質的には「信仰の場」としてのみならず、孤独を埋め、安心感や所属意識を得られるコミュニティとして機能しています。その意味において、「推し活」は自由になった現代人の孤独を埋めるための新しい宗教の形、とも捉えることができます。

「推し活」とは、自分が好きな存在を応援するだけでなく、同じ推しを好きになった人たちと繋がり、ライブやイベント、SNSを通じて感情を共有し、「そこにいていい」と思える居場所を見つける行為でもあるのでしょう。

 

一方で、「推し活」をマーケティングとして仕掛ける立場の人の観点からみると、ただ信仰を提供するのでなく、若者、子育て世代、ビジネスパーソンなど、それぞれが抱える悩みやニーズに合わせたプログラムやメッセージを次から次へと投入しています。「万人向け」マーケティングではなく、MBTI診断に基づくかなり細かいセグメント戦略を持つのも、現代の推し活マーケティングの特徴なのだと感じました。現代の優れたマーケティングは、人の感情や帰属意識に深く入り込む怖さをもつのだな、と思います。本書にあるように、参加者の「視野をいかに狭くするか」が、推し活マーケティングンの要点だとすると、宗教同様、自分自身や、自分の近親者が無意識のうちにその価値観へ同調することの危険性を自覚し続けることも大事なことだとも再認識しました。

 

大切なことは、推しやコミュニティを楽しみながらも、自分軸を忘れないことであり、その上で「信じること」、「つながること」の意味を考えさせてくれる「推し活」もまた、現代人にとっての居場所のひとつなのだと感じました。

 

なんともとりとめのない読書感想文になってしまいました。どうかご了承ください。

 

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