執着と可能性
2026/06/06
「執着は手放したほうがよい」
そんな言葉を耳にする機会は多い。ひとつの結果に固執し、思い通りにならない現実に心をすり減らしてしまう「執着」は本当に悪者なのだろうか、と思うことがあります。
スポーツ選手は勝利に執着するし、研究者は答えの見えない課題に執着するでしょう。恋愛においてひとは誰かを強く想うし、経営者は理想の現実に執着する。執着とは言い換えれば「諦めきれない気持ち」ということなのだと思います。その気持ちは苦しみを生みますが、同時にひとを行動させるエネルギーにもなる。
もちろん執着が視野を狭くすることもあるでしょう。だからときには自分を客観視することも必要だとも思う。しかし一方で、後に振り返ったとき、「あのときの執着があったから今の自分がある」と感じることができるのではないか。執着はひとを縛る鎖にもなりうるが、同時にまだ見ぬ場所へ進むための原動力にもなると思います。
可能性は、執着を手放した先にだけあるわけではない。
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